2019/04/20(土)リーグ戦 第1節
石川県金沢大会
平林金属 | 2 |
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7 | 日本精工 |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | H | E | |
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平林金属 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | ||
日本精工 | 0 | 6 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 7 |
4月20日、いよいよ2019年の2部リーグ戦が開幕しました。今シーズンは中村白が新キャプテンに就任し、4人のルーキー・移籍選手を迎え、18人で戦いに挑む新生・ブレイブベアリーズ。全員一丸で1部リーグ昇格を目指します。
この日は午前、午後に1試合ずつ、計2試合が予定されており、会場となった石川県・金沢市営専光寺ソフトボール場には約150人の応援団、ファンが詰め掛けました。
「今年こそ、チーム・ファンみんなで絶対に1部昇格!」。この目標のために練習を積み重ねてきた選手たちは、スタンドからの力強い大声援を受け、グラウンドに駆け出しました。
1試合目の対戦相手は、昨シーズン2部リーグ10位の平林金属。雲ひとつない快晴の下、10時37分にプレイボールが告げられました。
1回表、ブレイブベアリーズのマウンドに上がったのは藤嶋涼菜。キャッチャーは馬場未波です。藤嶋は先頭バッターをセカンドゴロに打ち取りますが、2番にセンターへ抜けそうな打球を返されます。しかしこの打球をセカンド・黒木美佳が追いついてナイスキャッチ!1塁はセーフで内野安打とされますが、後続はサードゴロ、三振に仕留め、初回を無失点に抑えます。
1回裏、2回表も両チーム無得点で0−0のまま迎えた2回裏。1アウトを取られた後打席に入ったのは、デンソーブライトペガサスから1年のブランクを経て移籍した鬼澤麻純です。鬼澤はサード脇を抜けるヒットで出塁すると、すかさず盗塁を決め1アウト2塁に。続く野木あやは四球、黒木はショート後方へのヒットで出塁し、1アウト満塁とします。
絶好のチャンスを迎えてバッターボックスに入ったのは、キャッチャーの馬場。馬場はセンター方向へ、先制となる2点タイムリーヒットを放ちます。そして続くルーキー・松尾ほの華のサードゴロの間に1点を追加!
なおも2アウト2塁とチャンスが続く中、次のバッター西岡彩乃はライトへ大きな当たりを放ちタイムリースリーベースヒット!さらに1点を追加します。続く松田愛実は、センターの頭上を超える大きな2ランホームラン!松田は1塁を回ったところで右手を突き上げ、ベンチ、スタンドからは大歓声が上がります。
この回、4本のヒット、1本のホームランで6得点のビッグイニングを作ったブレイブベアリーズ。0−6で2回を終えます。
2回表に続き、3回表も3者凡退の無失点に抑えたピッチャー・藤嶋。しかし4回表はこの回最初のバッターに内野安打で出塁されると、盗塁でノーアウト2塁と得点圏にランナーを進められます。後続を三振、ショートゴロに抑えるも、2アウト3塁のピンチに。ですが、続くバッターを落ち着いてショートゴロに打ち取り、この回も無失点。0−6のまま4回表を終えます。
3回裏に続き4回裏の攻撃も無得点となったブレイブベアリーズ。5回表の守りでは死球で1アウト1塁としてしまいますが、後続はピッチャーゴロに。これをピッチャー・藤嶋がセカンド・黒木に送球し、さらにファースト・鬼澤へと送りダブルプレー!守備で良い流れを作り、5回裏の攻撃に入りました。
5回裏、2アウトから鬼澤がツーベースヒットを打ち、2アウト2塁とします。次のバッターは、サードで先発出場している野木です。野木が放った打球は3塁線を深く破るタイムリースリーベースヒット!1点を追加します。
2アウト3塁で次の黒木は背中に死球を受け、代走に穐山奈央が入ります。昨シーズンは怪我で1試合も出場できなかった穐山ですが、その悔しさを晴らすようにすかさず盗塁を決め、2アウト2、3塁。続く馬場はサードゴロに倒れますが、この回ブレイブベアリーズは追加点を上げ、0−7としました。
6回表、黒木の代走で出場した穐山がそのままセカンドに入ります。好投を続けるピッチャー・藤嶋はテンポ良く2アウトを取りますが、後続にスリーベースヒットを打たれ2アウト3塁とされます。続くバッターはショートへ強い打球を返しますが、ショートバウンドの難しい打球をショート・松田が確実に捕球しアウト!得点は許さず、0−7で6回表を終えます。
6回裏は無得点に終わり、最終回を迎えたブレイブベアリーズ。7回表、これまで好投を続けてきた藤嶋ですが、この回の先頭打者から3者連続ヒットを浴び2点を失います。ここでピッチャー交代、山田蓮がマウンドに上がりました。ノーアウト3塁から投球を始めた山田蓮ですが、持ち前の度胸で堂々としたピッチングを見せ、後続を三振、ピッチャーゴロ、セカンドフライに抑え、ゲームセット!
リーグ戦初戦を、2−7の勝利で飾りました。
「満塁の場面だったので緊張はありましたが、これまでの練習を出し切るだけだと強い気持ちで打席に入りました。結果に繋がって良かったです。ピッチャーの藤嶋とは長くバッテリーを組んでいるので、この初戦はいろいろな球を試しながら攻めていきました。最後に点を取られたのは悔しかったですが、しっかりと試合を作れたのは収穫です。これを次に繋げたいと思います。今年は全勝優勝、そして今年こそ1部リーグ昇格を果たすため、1戦1戦挑んでいきます。応援よろしくお願いします」
「ホームランの打席では、思い切って振ろうとしか考えていませんでした。打った瞬間に手応えがあり、あまり派手なポーズなどはしないタイプなのですが、嬉しくてつい右手が上がってしまいました。全勝を目標にしていますので、これからも攻めて攻めて自分らしく戦っていきたいと思います」