5月7日、ブレイブベアリーズは前日に引き続き、鹿児島県・鴨池市民球場での第1節・2試合目に挑みました。この日の対戦相手は、2016年シーズン8位の「シオノギ製薬 ポポンギャルズ」です。
　ゴールデンウィーク最終日のこの日も、多くの観客が応援に詰めかけ、選手たちは熱い声援を受けながら試合に臨みました。

先発ピッチャーはエース・藤嶋。
リズム良く、3回までを順調に抑える。

　1回表、ブレイブベアリーズのマウンドに上がったのは、前日の試合で3人目に登板した藤嶋涼菜。キャッチャーはキャプテンの馬場未波が務め、藤嶋をリードします。
　初回、藤嶋は四球などで2アウト1、3塁とされますが、後続のバッターをサードゴロに打ち取り、無得点に抑えます。さらに2回表は3つの内野ゴロ、3回表は三振を絡め、2イニング続けての三者凡退。リズムの良い投球で藤嶋ペースに持ち込み、順調な滑り出しを見せました。

キャプテン・馬場が職人技の内野安打！
しかし先取点には繋がらず。

　一方、ブレイブベアリーズの攻撃。1回裏は三者凡退に倒れたものの、2回裏はこの回先頭バッターの松田愛実が死球で出塁すると、その後2つのアウトの間に3塁まで塁を進めます。しかし続く瀧中美緒がピッチャーゴロとなり、先制点ならず。
　3回裏は、この回先頭バッターのキャプテン・馬場未波が二遊間に打ち込み気迫のヘッドスライディングで内野安打！　代走に江口裕里を起用しますが、その後のバッターは3者連続アウトに打ち取られ、この回も無得点に終わりました。

ホームランを浴び、1失点。
しかしチームプレーでピンチを切り抜ける。

　両チーム無得点のまま迎えた4回表。これまで好投を続けていた先発・藤嶋ですが、この回の先頭バッターにホームランを喫します。さらにその後、1死球2安打などで1アウト1、2塁と追加点のチャンスを与えてしまいます。
　ここで遠藤麻美監督がタイムを取り、マウンドへ。内野陣も藤嶋を囲み、円陣を組みました。さらにブレイブベアリーズ側スタンドからは、「がんばれがんばれ、藤嶋！」と何度も藤嶋コールが沸き上がり、奮闘するエースにエールを送ります。
　多くの声援に支えられ、気を取り直した藤嶋。続くバッターの打球はセカンドへ転がり、セカンド・杉山まれいからショート・松田愛実へ、そしてファースト・安井聖梨奈へと流れるようなダブルプレー！
　チーム・スタンドが一体となり、ピンチを脱し、この回を1失点で切り抜けました。

ホームを踏めない苦しい展開に。
さらに2点を奪われ、3-0とされる。

　4回裏、ブレイブベアリーズの攻撃。この回2人目のバッター、松田が死球で出塁するも、得点には結びつかず無得点。その後の5回裏、6回裏の攻撃はどちらも三者凡退に打ち取られ、苦しい場面が続きます。
　一方、4回表に先取点を取られた藤嶋。5回表、2アウトからこの回3人目のバッターにレフト前ヒットを喫しますが、続くバッターは三振に抑え、無得点に。
　しかし6回表に死球、送りバント、安打で1点を与えると、7回表には2安打1四球と送りバントで繋がれ、さらに1失点。3点をリードされる展開となりました。

最終回は出塁から代打攻勢。
得点ならずも、希望を繋ぐ。

　無得点のまま最終回を迎え、なんとか1点を取りたい7回裏のブレイブベアリーズ。スタンドからは「フレー！フレー！ベアリーズ！」と選手たちを後押しする声援が送られます。
　この回、最初のバッターは松田。松田は四球を選び出塁すると、ブレイブベアリーズはここから代打攻勢を仕掛けます。重石華子、谷口みなみ、平井真理子の3者が連続代打でバッターボックスに。また1塁ランナーにも代走、原野友希が入りました。しかし、相手投手の好投に抑えられ反撃ならず。
　3-0で試合終了となり、今シーズン初勝利の望みは、次週5月13日からの第2節へと持ち越されました。