5月18日（土）、前日に続き富山県・岩瀬スポーツ公園ソフトボール広場で、第2節・2試合目が行われました。レフト側から1塁方向へ強風が吹き荒れる中、12時30分にプレイボール。土曜日とあって、スタンド後方にも立ち見客がずらりと並ぶほどのたくさんのファン、応援団が詰め掛けました。

　この日の対戦相手は昨シーズン2部リーグ14位、日本ウェルネススポーツ大学です。

松田、山本、西岡がヒット！
初回から一挙6得点！

　ブレイブベアリーズの先発バッテリーは、ピッチャー・藤嶋涼菜、キャッチャー・馬場未波。1回表、藤嶋は1アウトから四球、送りバントで2アウト2塁とされますが、後続をサードゴロに打ち取ります。

　1回裏、ブレイブベアリーズの攻撃。1番・黒木美佳が四球を選ぶと、2番・松田愛実がレフト前ヒット。松田が盗塁を決めノーアウト2、3塁とすると、パスボールで3塁ランナーの黒木がホームインし1点先制！3番・野木あやは四球、そして盗塁でノーアウト2、3塁とすると、4番・山本悠未がライトへ2点タイムリーヒット！0−3と点差を広げます。5番・鬼澤麻純がピッチャーゴロに倒れた後、6番・中村白は四球、7番・馬場未波は死球で1アウト満塁に。そして8番・後藤さつきも四球を選び、押し出しで1点追加。なおも1アウト満塁の状況が続く中、9番・西岡彩乃がセンター前へタイムリーヒットを放ち、2点追加！この回、ブレイブベアリーズは6点を挙げ、0−6で初回の攻撃を終えました。

山本がツーベースヒット！
中村の内野安打から犠牲フライで2点追加！

　2回表、ピッチャー・藤嶋は2本のヒットで2アウト1、3塁とされますが、後続を三振に仕留め無失点に抑えます。

　2回裏の攻撃では、この回の先頭バッター・山本がセンターへツーベースヒットを打ち、ノーアウト2塁。続く鬼澤の打ったゴロを、相手ショートが捕球を手間取る間に、2塁ランナーの山本が一気にホームイン！ボールがホームへ送られる間に、打った鬼澤も2塁へ進みます。次の中村はセカンドへの内野安打、さらに盗塁でノーアウト2、3塁に。続く馬場のセンターへの犠牲フライで1点、さらに後藤もセンターへ犠牲フライを上げ、もう1点追加。2回は計3点を追加し、スコアを0−9としました。

松田が内野安打。
鬼澤は2点タイムリーツーベースヒット！

　3回表は、この回最初のバッターに内野安打で出塁を許すも、後続は打者3人で抑えた藤嶋。

　3回裏の攻撃では、松田の内野安打、野木の四球で2人のランナーを出した後、鬼澤がレフトへ2点タイムリーとなるツーベースヒット！0−11で3回を終えます。

　4回表は、1人目から三振を奪った後、ライト前ヒットで1アウト1塁とされた藤嶋。しかし後続のショートゴロを、ショート・松田が捕球しセカンド・黒木へ送球、さらにファースト・鬼澤に送られダブルプレー！4回表も無失点に抑えました。

西岡、黒木のヒットで追加点！
バッテリーは山田蓮、鬼澤に交代。

　4回裏、ブレイブベアリーズの攻撃。2アウトから西岡が内野安打で出塁すると、盗塁を決め2アウト2塁とします。そして続く黒木がセンター前にタイムリーヒットを打ち、1点追加！0−12とします。

　5回表、ブレイブベアリーズはバッテリーを交代。山田蓮がマウンドに上がり、ファーストを守っていた鬼澤がキャッチャーマスクを被ります。ファーストには松尾ほの華が入り、またライトの守備には山本に代わってDPだった後藤がつきます。山田蓮は最初のバッターを三振に切って取ると、後続をサードゴロ、セカンドゴロに打ち取り、三者凡退の見事なピッチングを見せました。

沢、馬場がヒット！
中村、後藤はツーベースヒット！

　5回表、野木の代打で沢柚妃が打席に入り、内野安打で出塁、盗塁を決めます。代打・重石華子のセカンドゴロの間に沢は3塁へ進み、1アウト3塁。そして鬼澤がセンターへ犠牲フライを打ち、1点追加。さらに中村は左中間へのツーベースヒットを放ち、相手のパスボールで1アウト3塁とします。そして続く松尾がファースト強襲の内野安打を打ち、もう1点追加。後藤はレフトへのツーベースヒットを打ちますが、後続が倒れ追加点ならず。ブレイブベアリーズはこの回計2点を追加し、0−14とさらに点差を広げました。

黒木がヒット、松田がツーベースヒット。
中村はスリーベースヒット！

　6回表、前の回に代打出場した沢がそのままサードの守備につきます。ピッチャー・山田蓮は、ショートゴロ、レフトフライ、ショートフライと、この回も三者凡退に打ち取ります。

　6回裏、ブレイブベアリーズの攻撃。この回の先頭バッター・黒木が内野安打、次の松田がセンターへツーベースヒットを打ち、沢は死球で出塁、ノーアウト満塁とします。そして重石がセンターに犠牲フライを打ち、1点追加。その後2アウト2、3塁としたところで中村がセンターオーバーのタイムリースリーベースヒット！さらに2点を追加し、0−17と大きく引き離して6回の攻撃を終えました。

最終回、ピッチャーは濵地に交代。
三者凡退に抑え、5勝目！

　7回表、最終回のマウンドには、濵地沙歩が上がりました。濱地は2人のバッターをピッチャーゴロ、セカンドゴロとテンポ良く打ち取ると、最後のバッターを三振に仕留め、ゲームセット！三者凡退の見事なリリーフで、ブレイブベアリーズは5勝目を挙げました。

　4月に始まった前半戦も、残すところ翌日の1試合のみとなりました。これまで5戦全勝で勝ち進んできたブレイブベアリーズ。最後の1試合にも勝利し、前半戦無傷の6連勝を目指します。

＜試合後インタビュー＞

遠藤麻美監督

「今日、点を取れたことは良かったのですが、明日は改めて気を引き締め、前半戦最後の試合に臨みたいと思います。前半戦のこれまでの試合も、特に昨日は平日にも関わらず、たくさんの方が応援に来てくれました。選手が一生懸命プレーする姿を見せることで、そして勝利することで恩返しをしたいです。日々やっていることを全部出し切り、明日もがんばります」

ツーベースヒット、計4打点を挙げた鬼澤麻純選手

「今日は風が強かったので、フライを上げずに守備の間を抜く打球を狙い、ツーベースヒットになりました。移籍前はキャッチャー専門だったのですが、今シーズンはファーストに入ることも多く、また今日の試合では初めて試合途中でファーストからキャッチャーに代わりました。ファーストについているときからバッターを観察したり、どちらのポジションにも入れるよう準備しています。前半戦残り1試合、明日も勝ちます！」

ルーキーで初安打となるツーベースヒット・後藤さつき選手

「今日の対戦相手は昨シーズンまで所属していたチームということもあって、力んでしまいました。ツーベースヒットもですが、犠牲フライで得点できたことも嬉しかったです。これからも、持ち味である足を活かして1点に貢献できればと思います。応援よろしくお願いします」

ツーベース、スリーベースを含む3安打・中村白キャプテン

「第1節はバットを全然振れていなくて、打席の中でいろいろ考えてしまっていました。この第1節の反省から、第2節では『やるべきことはやってきた』とシンプルな姿勢で打席に立ちました。やっと結果が出てほっとしています。1部リーグ昇格を成し遂げたいという思いはチーム全員で共有しているのですが、まだまだ到達できていない部分があります。10月の順位決定節を見据えて、今は苦しんで、最後に笑えるようにするという気持ちでこれからも戦っていきます」