2017/05/21(日)リーグ戦 第3節
長野大会
戸田中央総合病院 | 3 |
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0 | 日本精工 |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | H | E | |
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戸田中央総合病院 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | ||
日本精工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
5月21日、前日に引き続き長野県・伊那スタジアムで第3節・2試合目が行われました。この日の対戦相手は2016年リーグ戦10位の「戸田中央総合病院Medics」です。感動の今シーズン初勝利から一夜明け、ブレイブベアリーズの連勝に立ちはだかったのは、アメリカ代表選手としてプレーした経験を持つMedicsの先発の、ジョーダン・テーラー投手。
遠くに見える南アルプスの山々にはまだ雪が残っていましたが、気温30度を超える暑さの中、12時58分にまさに熱い試合がプレイボールしました。
1回表、ブレイブベアリーズのマウンドに上がったのは、前日の日立戦に続きエース・藤嶋涼菜。キャッチャーはキャプテンの馬場未波。
前日、2回から最終回までを投げ抜き勝ち投手となった藤嶋でしたが、立ち上がりから1番バッターに左中間へ打球を返されてしまいます。レフトの高岡佑衣が必死にボールを追いかけ飛び込みますが、グラブの先をかすめツーベースヒットに。続く2番3番バッターを順調に打ち取りますがこの間にランナーは3塁に。次の4番に四球を与え、2アウト1、3塁としてしまいます。ここで1塁ランナーが2塁へ盗塁を仕掛け、キャッチャー・馬場が2塁へ送球するもセーフ。その間に3塁ランナーがホームインし、1点を先制されてしまいました。
後続を抑え、1回表を1失点で切り抜けた藤嶋ですが、2回表にも、ヒット、死球などで1アウト満塁のピンチを迎えます。ここで遠藤麻美監督がマウンドへ向かい、バッテリー交代。前日に先発を務めた、ルーキー・白川果歩がピッチャーに、そして2年目の重石華子がマスクを被ります。
バックを守る選手からの大きな声援を受け、気合いの入った白川は後続のバッターを三振、ファーストフライに仕留め、3アウト!堂々のピッチングで満塁のピンチを無失点に抑えました。
一方、ブレイブベアリーズの攻撃。Medicsに今シーズンから加入した、世界トップクラスのジョーダン・テーラー投手を相手に思うような打撃ができず、1回裏、2回裏ともに三者凡退とされてしまいます。
続く3回裏、この回の先頭バッターは高岡佑衣。高岡は2ボール2ストライクからの5球目をセンター前に上手く運び、この試合チーム初ヒットを放ちます!1塁ランナーには代走、穐山奈央が入りました。
続くバッター重石は送りバントを確実に決め、1アウト2塁と得点圏にランナーを進めます。しかし後続の原野友希が三振に倒れると、続く村井彩乃はショートゴロ。村井は果敢に1塁へヘッドスライディングしますが、惜しくも間に合わず、無得点となりました。
4回表、ブレイブベアリーズの守備には、高岡の代走で出場した穐山がそのままレフトに入りました。
この回、先頭バッターに死球を与え、その後2つのヒットでノーアウト満塁とされると、続くバッターの打球はレフトへライナー性のフライ。この回からレフトに入った穐山が捕球すると、3塁ランナーがタッチアップ。穐山からホームへいいボールが返球されますが間に合わず、1点を追加で奪われました。その後、2アウト2、3塁とされますが、後続のバッターはセカンドゴロに打ち取り、この回も1失点で抑えます。
そして4回裏、ブレイブベアリーズの攻撃。この回の先頭バッター、中村白がセンター前にはじき返し、この試合チーム2本目のヒット!続く松田愛実がバントで送り、1アウト2塁とまたも得点圏にランナーを進めます。
しかし、後続の安井聖梨奈がフライを打ち上げるも、2塁ランナーの中村は動けず、2アウト2塁に。続いてバッターボックスに入った瀧中美緒が1ボール1ストライクからの3球目をスイングする間に2塁ランナーの中村が3塁を狙いますが、キャッチャーからの送球が良く、惜しくもアウト。この回も得点には至りませんでした。
白川は、5回表、6回表と連続で三者凡退に抑える好投を見せます。
一方、ブレイブベアリーズの攻撃では5回裏、この回2人目のバッター、杉山まれいの放った打球がサードを強襲!転がったボールをショートが捕球するも投げられず内野安打、1アウト1塁とします。
続く穐山に代わって再出場の代打・高岡の打球もサードを強襲し、2塁へ送球されるもセーフ!1アウト1、2塁のチャンスを作ります。
続く重石が三振に倒れた後、原野に代わり、代打に入った新美天理は1ストライクからの2球目をミートしますが、惜しくもセカンドライナーに。
6回裏には、この回2人目のバッター、中村白がショートゴロに打ち取られるもヘッドスライディングするなど、どの選手も果敢に攻めの姿勢を見せ続けます。しかし相手ピッチャーの前に打線は繋がらず、6回裏まで無得点が続きました。
7回表。打たれながらも粘り強く1失点に抑えてきた白川ですが、この回の先頭バッターにソロホームランを浴び、1点を追加されます。その後2アウト1、2塁とされるも、最後のバッターはセカンドゴロに打ち取り、3アウト。ブレイブベアリーズは3-0と3点をリードされ、最終回の攻撃に臨みます。
7回裏、選手たちは何とか塁に出ようと、懸命な表情を見せますが、残念ながら快音を聞く事は出来ず、前日に続く連勝とはなりませんでした。次週の北海道・スタルヒン球場で2勝目を目指します。
「昨日の勝利から続く大切な試合でしたが、連勝とは行きませんでした。今日の相手は世界トップクラスの投手でしたが、なんとか1点が欲しかったです。今後も同レベルの投手と戦うことになります。『先制点を取れるよう戦う』『取れるアウトを取り、更に無駄な失点を減らしていく』を今後の課題として強化していきます。先発の藤嶋は本調子ではありませんでしたが、2人目の白川が気持ちを強く持ち、バッターのタイミングを外すピッチングでテンポ良く投げてくれました。今後、失点を与えないように継投策など変化をつけていきたいです」
「今日は攻める気持ちが足りなかったと思います。守りに入らず、常にチャレンジャーの気持ちを持ち続け、積極的に相手にプレッシャーを掛ける戦い方をしていきたいです」
「先発の藤嶋は、うまくリズムを作れませんでした。またチェンジアップも決まりませんでした。チームとしては、昨日の勝利で『自分達が出来る』という自信につながっています。攻めの気持ちを忘れずに、次戦以降も戦っていきたいです」
「1アウト満塁の場面で任されましたが、ここをしのいだら逆転への流れが出来きると思い投げました。途中ピンチもありましたが、周りからもたくさん声を掛けてもらい、頑張って投げることができました」