2017/05/27(土)リーグ戦 第4節
北海道大会
日本精工 | 0 |
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2 | ビックカメラ高崎 |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | H | E | |
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日本精工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
ビックカメラ高崎 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 2 |
5月27日、北海道旭川市のスタルヒン球場で第4節・1試合目が行われました。この日の対戦相手は2016年リーグ戦4位、日本女子ソフトボール界のレジェンド・上野由岐子投手を擁する「ビックカメラ高崎 BEE QUEEN」です。BEE QUEENは今シーズン、開幕以来無敗の7連勝中ですが、2勝目を目指すブレイブベアリーズも最近の試合内容が良くなっており、どんな試合を見せてくれるか非常に楽しみなところ。
小雨の中、試合は10:30に開始。時折雨足が強まるあいにくの天候でしたが、スタンドに詰め掛けた応援団、ファンの声援を受け、選手たちはグランドに駆け出しました。
1回表、BEE QUEENのマウンドには日本代表選手でもある濱村ゆかり投手が上がりました。対するブレイブベアリーズは、1番の村井彩乃がまず四球で出塁。2番・瀧中美緒が送り、1アウト2塁と幸先良く得点圏にランナーを進めます。
3番・中村白は三振に倒れますが、主砲の4番・安井聖梨奈がライト前ヒット!2アウト1、3塁とチャンスを広げます。5番・松田愛実はレフトに打球を返しますが、レフトフライに終わり、3アウト。先取点を奪うことはできませんでした。
ブレイブベアリーズの先発ピッチャーは、藤嶋涼菜。1回裏、藤嶋は1番バッターにセンター前ヒットを喫すると、その後送りバント、死球などで1アウト2、3塁とされます。そして続く山本優選手にライト前に運ばれ、1失点。さらに四球で1アウト満塁とされると次の植木千晴選手にレフト前ヒットを打たれ、2点目。
なおも1アウト満塁が続きますが、後続のバッターを三振、ショートゴロと抑え、この回を2失点で切り抜けました。
ブレイブベアリーズの攻撃では、2回表にキャプテンの馬場未波がセンター前ヒットを放ち、また3回表には中村白がサードからレフト前に抜ける当たりで出塁。4回表にも杉山まれいがセーフティーバントを決めるなど、毎回ランナーを出しますが得点には至らず、無得点が続きます。
また守っては2回裏にレフト前ヒットを喫し1アウト1塁とされますが、次のバッターをショートゴロに打ち取り、ショート・松田からセカンド・杉山、そしてファースト・安井へ送られ、見事なダブルプレー!
3回裏にもレフト前ヒットで出塁を許しますが後続をピッチャーゴロ、セカンドゴロに仕留め、3アウト。
藤嶋のピッチング、堅実な守備でどちらも無失点に抑えました。
4回裏、藤嶋はこの回の先頭バッターに内野安打を許し、ノーアウト1塁とされます。しかし次のバッターはショートゴロに打ち取り、ショート・松田が2塁ベースを踏みすぐさまファースト・安井へ送球。この試合2つ目のダブルプレーを奪い、ベンチ、スタンドを沸かせます。
続くバッターに四球を与え、2アウト1塁とされたところでピッチャー交代。5月6日の第1節・1試合目に先発出場したルーキー・山田夏生が6試合ぶりにマウンドに上がりました。
山田は交代後最初のバッターにセンター前ヒットを、次のバッターには死球を与え、2アウト満塁のピンチを迎えます。しかし続くバッターはショートゴロに打ち取り、3アウト。この回も無失点で抑えました。
5回表、ブレイブベアリーズの攻撃。この回の先頭バッター、馬場キャプテンが内野安打で出塁するも、打線が続かず無得点。6回表も三者凡退に抑えられます。
一方、リリーフ登板した山田は5回裏に1安打を浴びますが無失点に抑えます。
そして6回裏には、2安打で2アウト1、3塁と追加点のピンチに。続くバッターは、1塁線へ長打コースと思われるライナーを放ちますが、ライト・原野友希が駆け込んでダイビングキャッチ!これまでの試合でも、俊足を活かした好守でファンを沸かせている原野がここでも素晴らしいプレーを見せ、最終回に望みを繋ぎます。
しかし7回表、ブレイブベアリーズの最終回の攻撃でも得点ならず、ゲームセット。残念ながら2勝目は翌日以降に持ち越されました。
「ビックカメラは初回に点を取り勝っているチームなのですが、まさに初回、相手をリズムに乗せてしまいました。ここは次の試合への課題です。しかし開幕すぐの頃に比べたらヒットが増え、失点も減ってきました。また山田がよく無失点に抑え、出場させて良かったと思います。今後は山田を含めた継投策も考えていきます」
「被安打は10でしたが、失点は2のみでした。きっちりと『打たせて取る』ができ、守備力が付いてきています。またソフトボールではダブルプレーは難しいものなのですが、今日はダブルプレーが2つあり、これも大きな成果でした。しかし打撃での課題は、『チャンスで打つ』こと。誰でもチャンスの場面では力が入るのですが、力むあまりいつも通りに打席に入れていないように感じています。失敗を恐れずにバットを振り、練習通りにやれれば突破口は開けていくと思います」
「藤嶋は初回にリズムが作れなくなってしまい、その結果の2失点が大きく響いてしまいました。初回を抑えようと話していたのですが、それが力みに変わってしまったのかもしれません。自分の打席では、初球のストライクから思い切り振ることを心掛けました」
「5月6日の初登板では、緊張して自分のピッチングができず途中交代という結果でした。今日は試合中にコーチから登板を伝えられ、『任された以上は投げ切ろう』とマウンドに上がりましたが、バックに助けられた試合だったと思います。次は、自分がバックを助けられるピッチングをしたいです」