2017/05/28(日)リーグ戦 第4節
北海道大会
SGホールディングス | 2 |
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1 | 日本精工 |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 計 | H | E | |
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SGホールディングス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | ||
日本精工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
5月28日、前日に引き続き北海道旭川市のスタルヒン球場で第4節・2試合目が行われました。この日の対戦相手は、前日の試合で2016年王者の「トヨタ自動車 レッドテリアーズ」を破り勢いに乗る「SGホールディングス ギャラクシースターズ」です。
前日とは打って変わって朝から晴天に恵まれた旭川市。しかし試合途中で雨が降り始め、またも降雨の中での試合となりました。
1回表、ブレイブベアリーズのマウンドには藤嶋涼菜が上がりました。藤嶋は1番バッターに四球を与え、2番バッターを三振に仕留めると、オーストラリア代表経験のあるステーシー・ポーター選手にライト前ヒットを喫します。
1アウト1、2塁と得点圏にランナーを背負った藤嶋ですが、4番バッターはショートへのハーフライナーに打ち取り、さらに飛び出した2塁ランナーをショート・松田愛実の素早い送球でアウトに!
初回からダブルプレーを奪う堅実な守備で、無失点に抑えました。
1回裏、ギャラクシースターズの先発ピッチャーには、オーストラリア代表選手としても活躍中のカーヤ・パーナビー投手が登板しました。
ブレイブベアリーズの打順は、この日1番に起用された主砲・安井聖梨奈から。安井は右中間に抜けるかと思われたフライを打ちますが、センターの好守に阻まれ、アウト。3番・中村白の打席では3塁線に長打コースと思われた当たりもありましたが、惜しくもファールに。初回に先制点を挙げることはできませんでした。
2回表、藤嶋はこの回バッター3人をピッチャーゴロ、ファーストゴロ、さらにファーストゴロとテンポ良く打ち取ると、続く3回表〜5回表もすべて三者凡退に仕留める絶好調のピッチングを見せます。
また野手からも、藤嶋の好投を後押しするファインプレーが続々と飛び出します。3回表、1人目のバッターの打球は二遊間を破るかのライナーですが、ショート・松田がダイビングキャッチ!この回3人目のバッターはライトフェンス際へ大きなフライを放ちますが、ライト・原野友希が追いかけてキャッチします。
また4回表の2人目のバッターにはサードへの鋭い打球を放たれますが、サード・瀧中美緒が機敏に反応し捕球、そしてファースト・安井へ落ち着いて送球し、アウトに仕留めました。
一方、ブレイブベアリーズの攻撃。2回裏に村井彩乃がサードへのゴロで出塁、3回裏には安井の内野安打、4回裏には松田のセカンド強襲ヒットに続き、村井が左中間フェンス直撃のツーベースヒットを放つなど毎回ランナーを出します。
また6回裏には松田の内野安打、さらに村井が盗塁を成功させますが、いずれの回も得点には至らず、両チーム無得点のまま試合は7回へ入りました。
6回までを2安打・1死球のみで完璧に抑えてきた藤嶋。7回はこの回最初のバッターに四球を与え、ノーアウト1塁としてしまいますが、続くバッターのセカンドライナーをセカンド・杉山まれいがジャンプして大きく手を伸ばし、ナイスキャッチ!さらに素早くファースト・安井へ送球し、飛び出した1塁ランナーをアウトにし、ダブルプレー!7回までを無失点に抑えます。
7回裏、1点を取りたいブレイブベアリーズ。この回先頭バッターの高岡佑衣が内野安打で出塁するも、後続はカーヤ・パーナビー投手に三者連続三振を奪われ、無得点。0-0のまま今シーズン初の延長戦へと突入しました。
タイブレーカー制度で行われる延長戦。前の回の最後のバッターを2塁ランナーとし、ノーアウト2塁からスタートします。
8回表、ギャラクシースターズの攻撃。藤嶋は最初のバッターに四球を選ばれ、ノーアウト1、2塁とされると、続くバッターに三遊間を破られます。2塁ランナーがホームを狙いますが、レフト・穐山奈央がバックホームし、アウト!得点を許しません。
後続のバッターにレフト前ヒットを喫し、1アウト満塁。次のバッターの打球はファーストへ転がり、ファースト・安井が懸命にバックホームしますが、セーフ。1点を与える結果に。続くバッターにはセンターへの犠牲フライを打たれ、この回2失点となりました。
8回裏、2点を追いかけるブレイブベアリーズの攻撃。2塁ランナーには、代走・江口裕里が立ちます。この回最初のバッター、瀧中が送って1アウト3塁とすると、続く中村のショートゴロの間に江口がホームに帰り、1点!2-1と1点差に詰め寄ります。
後続の松田は四球を選び、2アウト1塁。ここでバッターボックスには、4回裏にツーベースヒットを放った村井が入ります。村井の打球はショートへのゴロとなりますが、村井は雨にぬかるむ土にもひるまず懸命のヘッドスライディングでセーフ!
2アウト1、2塁と一打サヨナラの場面で、バッターは杉山。しかしカーヤ・パーナビー投手に三振を奪われ、ゲームセット。延長戦を物にすることはできず、2-1の悔しい敗戦となりました。
「勝ちゲームだっただけに、取ることができず悔しいです。藤嶋の球は走っていたのですが、打撃が噛み合いませんでした」
「勝っていたよな、という試合でした。藤嶋がよく抑えてくれ、また野手もヒット性の当たりを取ってアウトにしましたが、打撃で詰めきれませんでした」
「今日はインコースも決まり、練習の成果が出ました。ただ変化球を決めきれなかったので、来週の試合までに改善したいと思います」
「ツーベースヒットの場面は、『自分がランナーを返すんだ』と思って打席に入りました。(8回裏、またここ数試合でのヘッドスライディングについて)去年まではヘッドスライディングをすることはなかったのですが、今シーズンは一試合、一試合への想いがプレーに現れているのかなと思います。チームはまだ一勝しかしていないので、次の勝ち星を上げて会社や周囲の人に良い報告をしたいです」