10月7日、大分県の別大興産スタジアムで第8節・1試合目が行われました。この日の対戦相手はここまで12勝3敗、第7節の試合では全勝中だった「ビックカメラ高崎 BEE QUEEN」に勝利し、波に乗っている「太陽誘電ソルフィーユ」です。
　前週10月2日、3日に愛媛県で行われた国民体育大会では、滋賀県代表チームとして3位の快挙を成し遂げたブレイブベアリーズ。心配されていた雨も上がり、蒸し暑さを感じる陽気となった中、試合は10時にプレイボールが告げられました。

先発バッテリーは藤嶋、馬場。
中村が盗塁から3塁へ進み、チャンスを作る。

　ブレイブベアリーズの先発バッテリーはピッチャー・藤嶋涼菜、キャッチャー・馬場未波。1回表、藤嶋は二つの四球で2アウト1、2塁とされますが、続くバッターをショートゴロに打ち取ります。
　藤嶋は2回表にも内野安打でランナーを出しますが、後続を二つのショートゴロに打ち取り、2回までを無失点に抑えました。
　1回裏、ソルフィーユのマウンドに上がったのは、女子ソフトボール界の「投打の二刀流」藤田倭投手。1番バッター村井彩乃が三振を喫するも、2番・中村白が四球を選び、出塁。3番・杉山まれいはレフトフライに倒れますが、4番・安井聖梨奈の打席で1塁ランナーの中村が盗塁成功！　送球が乱れる間に中村は3塁まで進み、先取点のチャンスを迎えます。しかし安井は三振となり、得点を挙げることはできませんでした。
　2回裏もブレイブベアリーズは得点ならず、0-0のまま3回を迎えます。

3回表、山田がマウンドへ。
さらに白石・重石バッテリーへ交代。

　3回表、藤嶋はこの回の先頭バッターに四球を許すと、送りバントで1アウト2塁とされます。
　ここでブレイブベアリーズはピッチャー交代。藤嶋に代わり、山田夏生がマウンドへ上がりました。山田は死球、四球で1アウト満塁とすると、続くバッターにホームランを打たれ4失点。さらに1つの失点を重ね、降板。バッテリーはピッチャー・白川果歩、キャッチャー・重石華子へ交代しました。
　2アウト3塁でマウンドに上がった白川は四球、死球、ヒットなどで4失点。なおも2アウト満塁のピンチが続きますが、続くバッターをショートゴロに打ち取り、9-0でこの回を終えました。

無得点が続くブレイブベアリーズ打線。
持ち直した白川が、4回から6回を1失点に抑える。

　3回裏、ソルフィーユのピッチャーが尾崎望良投手に交代。ブレイブベアリーズ打線は尾崎投手も打ち崩すことができず、5回裏まで無得点が続きます。
　一方、白川はその後ヒットを打たれながらも4回表、5回表を無失点に抑えます。6回表には先頭バッターのソロホームランで1点を失いますが、後続をサードゴロ、ショートファールフライ、ピッチャーゴロと3人で打ち取りました。この日、19歳の誕生日を迎えた白川が4回以降を1失点に抑え、10-0で6回表を終えます。

途中出場の新美がレフト前ヒット！
代走・瀧中が盗塁を仕掛けるも、得点ならず。

　6回裏、ブレイブベアリーズの攻撃。4回表からサードに入っている新美天理がこの回最初の打席に立つと、レフト前へクリーンヒット！　1塁ランナーの新美に代わり、代走に瀧中美緒が入ります。
　続くバッター・重石に代わり、代打の馬場は三振に倒れます。次の村井彩乃の打席では、1塁ランナー瀧中が盗塁を仕掛けるも、アウト。村井はサードゴロとなり、無得点に終わりました。

最終回、吉田・馬場バッテリーに交代。
ピンチの場面も、瀧中がサードゴロをダブルプレーに！

　7回表、ブレイブベアリーズのバッテリーはピッチャー・吉田遥香、キャッチャー・馬場に交代。サードには6回裏に代走で出場した瀧中が入りました。
　吉田は先頭バッターから四球とヒットでノーアウト1、2塁のピンチを迎えます。しかし続くバッターが放ったサードゴロをサード・瀧中が捕球、3塁ベースを踏み冷静にファースト・安井へ送球、ダブルプレー！後続はショートゴロに打ち取り、無失点に抑えました。
　7回裏、1点を奪いたいブレイブベアリーズの攻撃ですが、無得点。10-0で敗れる結果となりました。

＜試合後インタビュー＞

遠藤麻美監督

「後攻だったので、初回から点を取られないよう守りからリズムを作ることを心がけましたが、打たれる結果となりました。上位チームにも気持ちで負けずに挑戦し、どんどん振っていくことを意識しています。相手に関わらず、チーム一人ひとりが役割を果たすことが次につながります。毎回遠くまでたくさんの方に応援に来ていただきありがとうございます。感謝の気持ちを忘れずに、泥臭くても勝つしかないと思っています」

6回裏にレフト前ヒットを放った新美天理選手

「先頭バッターだったので、それまでの悪い流れを変えたいと思っていました。明日の2連戦も自分らしくプレーできるようがんばります」

19歳の誕生日を迎えバースデー登板となった白川果歩投手

「ピンチのときに出してもらいましたが、まだまだ自分のボールが通用しませんでした。高めのボールでホームランを打たれてしまい、明日はしっかりコースに入れることを意識して対応します」