2018/10/14(日)リーグ戦 第5節
福岡県北九州大会
NEC | 3 |
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0 | 日本精工 |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | H | E | |
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NEC | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 3 | ||
日本精工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
10月14日午後、ブレイブべアリーズは順位決定節の最終戦に臨みました。
前日の試合で、2部リーグ・ホープセクション1位のNECプラットフォームズRed Falconsに0-8で快勝したブレイブべアリーズ。この試合に勝てば、念願の1部リーグ昇格が決まります。
この日の午前には、NECプラットフォームズRed Falcons vs 大和電機工業の試合が行われ、NECプラットフォームズRed Falconsが勝利。ブレイブべアリーズは前日と同じくNECプラットフォームズRed Falconsと対戦し、1部リーグ昇格を争うこととなりました。
前日に続き、晴天に恵まれた福岡県・ひびきコスモス運動場。会場には前日よりもさらに多くのファン、応援団が詰め掛け、大声援が送られ続けました。
1回表、先発のマウンドに上がったのは藤嶋涼菜。キャッチャーはキャプテンの馬場未波がつとめます。藤嶋は1番バッターにツーベースヒットを打たれ、後続はサードゴロ、三振、四球で2アウト1、3塁とピンチを迎えます。しかし次のバッターをショートライナーに打ち取り、無失点に抑えました。
1回裏の攻撃は無得点に終わったブレイブベアリーズ。2回表は藤嶋も調子を取り戻し、3者凡退に抑えます。
2回裏の攻撃では、この回2人目のバッター・江口裕里が3塁線に転がすレフト前ヒットで出塁!しかし得点には至りません。
3回表も、ライトライナー、レフトフライ、ショートフライと3者凡退に打ち取った藤嶋。一方、攻撃では3回裏も得点を上げることができず、0−0のまま3回を終えます。
4回表、藤嶋はこの回の先頭バッターからレフト前ヒットを打たれると、次の4番バッターにツーランホームランを浴びます。しかし後続は落ち着いてピッチャーゴロ、三振、レフトフライに抑え、3アウト。スコアは2−0となりました。
なんとか反撃に出たいブレイブベアリーズ。しかし4回裏、5回裏とランナーを出すことができません。
一方、藤嶋も5回表、6回表を無失点に抑え、2−0のまま6回裏を迎えます。
6回裏、ブレイブベアリーズの攻撃。1アウトから松田愛実が死球で出塁し、代走に西岡彩乃が入ります。そして続く中村白がレフト前ヒット!次の黒木美佳のファーストゴロの間にランナーが進塁し、2アウト2、3塁とチャンスを迎えます。ここでバッターボックスに立ったのは、代打・野木あや。しかし野木はレフトへのファールフライに倒れ、得点には繋がりません。
7回表、藤嶋は最初のバッターに四球を与えノーアウトのランナーを出しますが、次のバッターが仕掛けた送りバントをキャッチャー・馬場が捕球し、2塁に入ったショート・松田に送りフォースアウト!ランナーを進めません。次のバッターは三振に仕留め、2アウト1塁。しかし後続にライト前ヒットを打たれ、1点を追加されます。
ここでブレイブベアリーズはピッチャー交代。山田蓮がマウンドに上がります。山田蓮は落ち着いた投球で次のバッターをショートゴロに打ち取り、3アウト。スコアは3−0となりました。
7回裏、ブレイブベアリーズの攻撃は、主砲・安井聖梨奈から。安井は初球をレフト前に運び、ノーアウト1塁とします。次の江口はピッチャーゴロで2塁フォースアウトとなり、1アウト1塁。山本悠未はショートへの内野安打を打ち、1アウト1、2塁とします。そして続くキャプテンの馬場がレフト前ヒット!2塁ランナーの江口がホームに滑り込みますが、レフトからの好送球で惜しくもアウト。2アウト2、3塁となります。ここで打席に入ったのは、代打・高岡佑衣。高岡はレフト前に落ちるかと思われたフライを放ちますが、ショートに捕球されゲームセット。3−0での敗戦となりました。
手が届きそうだった1部リーグへの切符を逃したブレイブベアリーズ。目前では、その切符を手にし、歓喜に沸くNECプラットフォームズRed Falconsの胴上げが始まりました。その様子を、涙を流しながら、また唇を噛み締めながら、あるいは憮然とした表情で眺める選手たち。うつむいたまま胴上げを見ることができない選手もいます。
そして、グラウンドでは表彰式が始まりました。2部リーグ準優勝の表彰を受け、各選手にメダルが授与されます。ですが、誰一人笑顔にはなれません。首にメダルを掛けられながらも、まだ悔し涙が止まらない選手も。
けれど、その後の記念撮影では、苦しい心境にも関わらず、頑張って笑顔を作る選手たちの姿が見られました。
「苦しいときこそ、笑顔で、全力で」。選手たちはこの合言葉で、どんなに苦しくても、常に笑顔を忘れずに戦ってきました。2部リーグ準優勝のチームには、11月8・9日に静岡県・天城ふるさと広場野球場で行われる1部・2部入替戦への出場権があります。選手たちはきっとこの苦しさも乗り越え、入替戦勝利を目指して再び全力の笑顔で天城へ向かってくれることでしょう。
「このような結果になりましたが、選手たちはみんな頑張っていました。今日、1部リーグ昇格を決めたかったのですが、しかしまだ終わったわけではありません。入替戦に向け、またしっかり準備をします」